マルチビーム測深のデモ調査

先週11月28日、さいたま県土整備事務所管内である芝川第一調節池(左岸)にて、㈱東陽テクニカさんご協力のもと、マルチビームを用いた深浅測量のデモ調査を実施いたしました。

調査当日はさいたま県土整備事務所の職員の方にもご参加頂き、実際の測量の様子や、モニターを見ながらリアルタイムで測深データも見て頂きました。

 

マルチビーム測深とは?
マルチビーム測深とは、扇状の音波を海底に向けて発射し、海底で反射した音波から多数の水深値を算出する技術です。海底を面的に測量するので、作業効率が良く地形を正確にとらえることができます。

今回の調査は「海底」ではなく、県内の河川や調節池の「河床」の地形図を作成することが目的の調査であり、海洋調査用の通常の船ではなく、極浅水域測量に対応した「小型無人ボート」による調査を実施しました。

現場での測量作業は、「無人ボート投下⇒自動航行による測量⇒無人ボート回収」といった感じでとても簡単に終わりました。
もちろん事前の調査計画や、取ったデータの処理・解析などの作業もありますので、その辺がどのくらいの時間を要するかは分かりませんが、現場作業が容易で短時間というのはものすごいメリットだと思いました。

 

当社では地上レーザースキャナを用いて陸上の地形データを計測したので、マルチビームで計測した水面下の地形データと合成してみたいと思っています。

 

 

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