さいたま市 外壁調査研修

今日は令和元年11月20日に行われました、さいたま市の建設系技術職員を対象とした「外壁調査研修」についての記事です。

今年の10月頃、さいたま市技術管理課より、「さいたま建物診断協会」あてに外壁調査に関する研修の講師依頼があり、協会員である第一測量も事前調査から資料作成、そして当日も株式会社古田設計さんと合同で、技術講師として参加させて頂きました。

研修は、旧大宮区役所の建物を対象とした外壁調査の実演と、外壁調査で使用された新技術についての講習を行いました。

外壁調査研修で使用された新技術は以下のとおりです。

 

「THERMO DELTA®(サーモデルタ)」

赤外線サーモグラフィで測定した温度データを外壁診断用として最適な解析手法におり自動分析し、図面や画像に転送できる全く新しい赤外線調査システムです。
「THERMO DELTA®(サーモデルタ)」は色の違いによる判定ではなく、温度データそのものの相対温度(温度差)を自動的に解析し、基準温度差以上の部分を抽出します。目視による色見で判定していた従来の赤外線手法に比べ、正確で経験・能力等に左右されない均一な解析結果を迅速に抽出することができます。

 

「KUMONOS(クモノス)」

クラックスケールを内蔵した光波測量器を使用して、クラック形状・幅・対象物の形状を計測し、瞬時にCAD化が可能なひび割れ調査の常識を打ち破る画期的な測定システムです。
『KUMONOS(クモノス)』なら離れた所からひび割れ幅が測れるため、外壁調査でも足場や高所作業車を使う必要がなく、安全に調査ができます。

 

「地上レーザスキャナ」

地上の特定の位置に機器を据え付け、前方に断面を測量するようにレーザ光を照射すると同時に、機器本体を回転させることにより、周囲に在する地形地物までの距離、方向を観測し、短時間で高密度・高精度の三次元現況データを収得することができる機器です。
従来の手法では必要最低限の地形・地物の変化点を押さえ現況観測を行っていたが、地上レーザスキャナで観測した高密度な点群データは「面」として地形をとらえており、どこでも正確な形状を得ることが出来ます。

(画像:株式会社トプコンHPより)

 

実演の様子です。

 

 

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